スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
偶像少女【アイドルマスター】 vol.14


 雑居ビルの一室へと招きいれられる。中は普通の事務所と言った趣で、意外とまともだった。
 少なくともここで変なビデオを撮られるようなことはなさそうだ。
 いや待てよ。オフィス系ならありだな。
 事務の人を後ろから抑えつけ無理やり……そう、ちょうど目の前にいる眼鏡を掛けて気の強そうな女性を屈服させるような――
 とちょっとここには載せられそうにもない妄想が脳裏を駆け巡る。
「なんですか?」
「なな、なんでもありませんっ」
 ギロッと言う効果音が聞こえそうなほど鋭い視線に、既に俺の心が屈服していた。

「で、春香。この人たちは?」
「やだなぁ。律子さんがスカウトして来いって言ったんじゃないですか」
 あははと笑う女の子に、律子と呼ばれていた眼鏡の子が更に目つきを鋭くする。
 だが、女の子は全く意に介さないどころか、手柄を褒めてほしい子犬のように頭を差し出す。
 その頭を、眼鏡の子は思い切りグーでどついた。地味に痛そうだ。
 殴られた女の子は涙目になりながらも瞳に疑問符を浮かべる。
「春香ねえ。あんた仮にもアイドルなんだから、そのアイドルがスカウトしに行ってどうするのよ!」
 あ、この子アイドルだったんだ。
 言われて納得する。確かにそこらのアイドルよりも全然整った顔をしているし。
 それに見ているだけでこちらも釣られてしまう笑顔は、とても魅力的だった。
「とりあえず拾った場所に戻してきなさいっ」
 俺たちのこと犬猫と間違えてるんじゃなかろうか。いや、わかってて言ってるんだろうな。
「でもでもせっかく来てもらったんですし、面接くらいしてあげても」
 女の子が必死にフォローをしてくれる。
 けど俺たちもアイドルになりたくて売り込みに来たわけでもない。
 えっちなビデオに出演するわけではないが、これ以上ここにいてもややこしいことになるだけだ。

 ここは大人しく帰ろうと美希のほうを見る。
 ……すでにもらったおにぎりをもきゅっていた。
「もきゅもきゅ。なの?」
 こいつ……状況を把握する気もねぇ!

スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
 雑居ビルの一室へと招きいれられる。中は普通の事務所と言った趣で、意外とまともだった。 少なくとも
2012/11/26(月) 22:30:05 | まっとめBLOG速報
copyright © 2006 ツンツンピヨツン♪ピヨツンツン♪ all rights reserved.
Powered by FC2 blog. Template by F.Koshiba.
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。