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偶像少女【アイドルマスター】 vol.1
 偶像少女【アイドルマスター】


 ■プロローグ


 終わり良ければ全て良し――それは結果が伴ってはじめて価値のある言葉になる。
 結果が全て。頑張れば結果なんてものは後から付いてくる。とも言う。
 けど、どれだけ頑張っても結果がついてこなかったら?
 それって頑張る意味があるんだろうか。

 誰しもそんなことを一度は考えたことがあるだろう。
 もちろん俺もある。いや、むしろしょっちゅうそんなことを考えている。

 だがそんなものはきっといつか成功するときのための布石だと思えば良い。
 そうすれば例え失敗したとしても高いモチベーションを保てる。
 失敗しかない人生などあり得ない。
 雨が必ず止むように、失敗と言う名の母からは、必ず成功と言う名の子供が生まれるのだ。


「とは言っても……はぁ、やっぱりきついよなー」
 手に持っていたゴミ袋を、どさっと重量感のある音を響かせながら所定の場所へと置く。
 きついというのはゴミ出しのことなんかじゃない。ゴミ出しもきついが。
 せっかく職場の上の人に正社員へと誘われたんだ。これくらいで根をあげるわけにはいかない。

 もちろんきついのは結果が出ないことだ。
 さっき語ったようになんとかポジティブに考えようとするが……きついものはきつい。
 普通の人なら多少失敗が続いたとしても、それでも稀には成功する。
 定期的に良いことがあるはずなのだ。だから人は頑張れる。

 それが――俺にはない。まったくと言っていいほどない。
 そりゃあちょっとしたことならうまくいったことはある。
 だけどそれを物事の最初から最後までうまく行った、ということが一度もない。
 はっきり言って、よく今までグレないで生きてきたな、と自分でも感心するくらいだ。


 俺は要領が悪いわけでも、頭が弱いわけでも、人に恵まれないわけでも、ない。
 むしろ、他の人よりも優れてるとさえ思う。
 成績は学年で一桁の順位から落ちたことはないし、友達だってたくさんいるし、運動もできる。
 それでもダメ――それはなぜ?

 例えばそれは、小学校の学芸会で自分の出番を忘れられてしまい、そのまま劇を壊してしまったり。
 例えばそれは、中学の体育祭でリレーのアンカーだったのに、直前の競技で足を挫いてしまったり。
 例えばそれは、高校の修学旅行で最終日に熱を出して、一人部屋で寝込んでいたり。
 例えばそれは、大学受験当日に受験票の入ったカバンを盗まれ、テストが受けられなかったり。


 つまり何が言いたいのかと言うと……
 俺は最後の最後で『絶対』に失敗をするってことだ。


「よし、これで全部終わりだな、っとと!」
 どんがらがっしゃーん!!

 ――こんな風に、な。
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