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偶像少女【アイドルマスター】 vol.4


「正直悪かった」
 とりあえず用を足した美希が出てくるのを待ち、素直に頭を下げる。
 美希の顔を見てしまうといろいろと思い出してしまうから、頭は下げたままで話を続ける。
 いくら妹とは言え、美希にだってプライバシーはある。
 そう、黄緑色の下着を穿いていようともプライバシーはあるのだ。
 いや違う。そうじゃない。そうじゃないだろ俺。
 膝に申し訳程度に掛けられていたパンツの色は、この際関係ない。
 ここでの問題は、一瞬しか見ていなかったはずの美希のトイレ姿をはっきりと思い出すことができてしまうことなのだ。
 もしかして俺は映像記憶能力を持っていたのか!?
 って、それも違う!
 ぶんぶんと首を振って、記憶から黄緑を追い出そうとする。

「どうしたの?」
「あ、ああいや、なんでもない」
 美希の声でなんとか我に返った俺はようやく本題へと戻る。
「美希もトイレに入ってるならちゃんと鍵くらい閉めてくれよ」
「あふ? 眠くてつい忘れちゃったの……あふ~」
 見てしまった方はかなり動揺しているのに、見られた当の本人は恥ずかしさなんてなんのその。
 そんなことよりも眠気が勝っているようだ
「つい忘れちゃったって、それでいいのか」
「だって減るものじゃないし、別にお兄ちゃんになら見られたって良いって美希思うな」
「いやだめだろ」
 さすがに俺にトイレを覗きたいなんて趣味はない、と思う。
 思うのだが、先ほどの自分の動揺を思い返すとなぜか言い切ることが難しい。
「もー、お兄ちゃんは気にしすぎなの! 兄妹なんだかららっきーすけべくらい当たり前なの!」
「ら、らっきーすけべ!?」
「あふ……それじゃ美希はもう寝るの」
「え、あ、う、うん」
 それで話は終わり、とばかりにマイペースな美希が一つしかない寝室に戻っていく。
 って、立場が逆な気がするのはどうしてだろう。
 お兄ちゃんは美希の将来が心配です。

 美希が寝室へと行ったので、今度こそと安心してシャワーを浴びに風呂へと向かう。
 もう黄緑はいないからな。いやいやいやいや。それはもういいっちゅーねん!

「お兄ちゃん」
 シャワールーム兼トイレへの扉に手をかけたとき、美希が寝室からひょっこりと顔を出す。
「血の繋がった美希はいない、なの!」
「ええい、良いから寝ろ!」
「あは、おやすみなさいなのー」

 美希が部屋に戻ったのを確認し、一つ息をつく。
 もうすっかり眠気は覚めていたが、一連のやり取りを思い返すと疲れもどこかへ吹っ飛んでいた。
 冒頭から色々と言ってはいたが、結局のところ妹がいるから頑張れるし、これからも頑張るのだろう。
 その程度には兄としての甲斐性はあるつもりだ。

 ボディブラシで身体をゴシゴシと洗う。
 この皮膚ごとごりごりとそぎ落としてしまうかのような感覚が痛気持ちいい。
 汚れと一緒に疲労などもキレイに落としてくれているような感覚になる。
 肌を傷めるとかしったことか。自分がよければそれでいいのだ。
 それに引き換え、美希は牛乳でできた石鹸で身体を洗っている。
 牛乳もちょくちょく飲んでいるので、いつか牛になってしまうかもしれない。
 すでに一部分は牛のように立派に成長しているが。
「このくらいか?」
 ボディーソープの泡を手に取り、胸へくっつけてみる。
 すげえ! 自分のつま先が見えねえ!!

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