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偶像少女【アイドルマスター】 vol.6


 翌日、目を覚ました時には、美希はすでに普段着に着替えていた。
 うん。ちっとも寂しくなんてない。あるわけがない。
「お兄ちゃん、ご飯できてるのー」
 申し訳程度のキッチンから、今日の朝食登板である美希が声を掛けてくる。
 ちなみに、うちのご飯は一日交替で行っている。もちろん美希も例外ではない。
 というか、二人きりなので例外とか作る余裕がないだけなのだが。
 両親はというと、別に死別しているなんてことはなく、主人公にありがちな海外赴任というやつだ。
 俺にはよくわからないが、両親は知る人ぞ知るという音楽家らしい。
 まぁ当然のように普通の人は知らないので、収入なんてものはたかが知れている。
 そんなわけで、俺は美希と二人、質素な生活を余儀なくされているのだ。

 そんな誰に向かって説明しているのかわからないことを考えながら、着替えを終える。
 美希が遅い、とぼやいているのを聞き流しながらダイニング兼リビングに入る。
 うん。予想通りテーブルに並べられているのはおにぎりです。隔日必ずおにぎりです。

 向かい合わせで座り、食前の祈り……はしないけど、一緒に手を合わせる。
 テレビを見ながらおにぎりをほうばる。今日は高菜か。
 おにぎりの三角と黄緑色の具材。ほほう、昨日のパンツとおにぎりをかけてるのか。
 って、んなわけねー!
 ビシッと、妄想逞しい自分の脳に一人ツッコミを入れつつ、もう一口。
「どうどう、美味しい? 昨日のパンツの色とお揃いにしてみたの!」
「そんなわけあったー!!」
 微妙に食べ辛くなったおにぎりを更に一口。ふむ、これが美希のパンツの味、か。
 普通に美味しいのがちょっと困る。

『――今夜から明日にかけて、雨が降る予想です』
「もきゅもきゅ……あふう、やっぱりおにぎりは最高なの」
 頬をリスのようにした美希の顔を見ていると、こちらも自然と笑みの形を取ってしまう。
 べ、別にパンツのことを思い出してるわけじゃないんだからね!
 無意味にツンデレ風味にしてみても、変態に変わりはないな。

『次のニュースです。本日未明、20歳前後とみられる男性二人組が、福音(スコア)を使って銀行を襲い、現場から逃走致しました。現在も犯人は逃走を続けており、警察も行方を探しています』

「もっきゅもっきゅ。んー、最近物騒なの」
「だなー。それにしても福音(スコア)の犯罪増えてるよな」
「なのなの」

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