スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
偶像少女【アイドルマスター】 vol.11


「ごめーん、待ったぁ」
「いや、今来たところだから」
 そんな定番なやりとり、本当にあるのか。と思いながら隣で待ち合わせていたカップルを見送る。
 普段ならばリア充爆発しろ! と言いたいところだが、今日の俺は違う。
 何せ俺もデートなんだからな! 妹とだけど。
「……」
 やっぱりリア充爆発しろ、と言ったほうがいいのかもしれない。
 そんなことを考えながら、リア充御用達である犬の銅像が建っている駅前広場で美希を待っていた。
 俺と同じく待ち合わせをしている人たちが、まるでババ抜きをしているかのようにペアを作っては消えていく。
 1ペア、2ペア……そして気が付いたらトランプが全部なくなってしまうほど時間が経っていた。
 いや、確かにここならそれくらいあっという間かもしれない。
 それでも想像以上に遅い。
 俺は家を出るときのことを思い出していた。


「んじゃデートとやらに行きますか」
「なの」
 俺も美希もTシャツにジーパンと言う普段着のまま、揃って玄関へ向かう。
 正直デートと言うより兄妹で出かけるだけなので、着飾る必要もない。
 と思っていたが、なんだか逆にペアルックみたいになっていた。
『さすがにこれは微妙だろ』
『え? 美希別にこのままで良いの』
『いやいやいや。今日びペアルックて。あり得ないだろ』
『んー。じゃあお兄ちゃんが着替えて来ればいいの』
『俺? 俺もう靴履いちゃったし』
『意味分かんないの!?』
『うむ。仕方ない。互いに譲る気がないのならば、ここは古来より伝わる武術で勝負を決めるとしよう』
『わかったの。異論はないの』
『じゃーんけーん――』
『ぽんっ』

 というわけで、美希が再び着替えるのを待たずに先に出た俺が、こうして待ちぼうけしているのだった。
 着替えるのを待っていようかとも思ったのだが、美希に「ついでだし待ち合わせにするの!」と言われ、ほいほい乗ってしまった俺も俺である。
 だって、待った? 今着たとこ。ってやってみたかったし。
 ……ええ、ええ。そうですよ、彼女なんていたことありませんよ!
「あのー、すいませんっ」
 一人で勝手にいじけていると、不意に声をかけられた。
「?」
 声のしたほうを見てみると、身長160cmくらいだろうか。髪の両サイドにリボンをつけ、お人形のようにかわいらしい女の子が立っていた。
「?」
 なんだろうか。キャッチとか街頭アンケートだろうか。
 だとしてもこんなに可愛い子に声を掛けられたら、男ならついていってしまっても仕方ないだろう。
 そう思わせるほどの魅力が彼女にはあった。

スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright © 2006 ツンツンピヨツン♪ピヨツンツン♪ all rights reserved.
Powered by FC2 blog. Template by F.Koshiba.
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。