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偶像少女【アイドルマスター】 vol.13


 ゆっくり話をするために場所を変えると言われ、ついていくこと10分。
 すぐ着きますから! という言葉からすると正直微妙な時間だった。
 居酒屋が1Fにある雑居ビルに女の子が意気揚々とあがっていく。
「遠慮しないでこっちあがってきてくださいー」
 女の子が階段の踊り場からこちらに声を掛ける。
「遠慮というか……なぁ?」
「なの」
 俺は女の子に案内されたビルを一歩引いて眺める。

 何というか、ほどほどにボロく、少なくともアイドルになるための事務所が入っているようには見えない。
 むしろえっちなビデオを撮影するための事務所と言われても、驚きはしないだろう。
 俺はみないが。

 美希も俺と同じ気持ちのようで、怪訝な表情を隠そうともしていない。
 さすがにえっちなビデオとかはないだろうが、怪しげな宗教的なものはありそうだ。
 俺たちは互いに頷き合い、元来た道へと踵を返す。
「ちょ、なんで帰るんですか!?」
 追いかけてくる女の子を尻目に、美希と腕を組んで歩きだす。
「そろそろ映画の時間だなー。急がないと遅れちゃうぞっ」
「なのー。急がないと次のけいおんの上映に間に合わないのー」
「さすがにそのチョイスはどうなんだろう……」
 白々しい会話を続けながら歩きだすが、その腕をガシッと掴まれてしまう。
「お願いしますーっ! 話だけでもーっ!! おにぎり出しますからっ」
 なんでおにぎり!? そこは普通にお茶出せよ!
 っていうかおにぎりとか出されたら……
「行くの」
 絶対こうなるんだから。俺はため息をついて諦め、雑居ビルへと向かうのだった。

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